定年退職後に生活費を渡さなくなった夫から、相当額の財産分与を受け離婚した事例
性別 | 女性 |
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年代 | 50代 |
エリア | |
子ども | 3人(成人) |
婚姻期間 | 約35年 |
依頼者の職業 | パート |
依頼者からの相談内容 | 離婚、財産分与、婚姻費用、年金分割 |
相談内容詳細 | 定年退職をした夫が、妻に全く生活費を渡さなくなったため、きちんと生活費をもらいたいとのことで、当方に相談・依頼となりました。 |
弁護士対応内容 | 夫との交渉は困難であると考え、当方から婚姻費用分担調停を申し立て、調停で話し合いを行うことにしました。 |
依頼後の結果
婚姻費用分担調停では、夫が1円たりとも生活費を渡すつもりはないとの主張を繰り返したため、妻はもはや婚姻を継続するのは不可能であると思い至り、離婚調停を申し立てました。離婚調停においても、夫が不合理な主張に終始したため、調停は不成立となり、妻は直ちに離婚訴訟を提起しました。
婚姻中は、夫がすべて家計の管理をしていましたので、夫婦の共有財産を明らかにするため、金融機関に対する調査嘱託の申立てを行ったところ、夫が、開示していた財産以外に多額の財産を保有していることが判明しました。
そこで、直ちに定期預金の仮差押えを行い、財産を確保したうえで、訴訟を進めました。
判決では、1100万円余の財産分与と0.5の按分割合での年金分割が認められ、無事に離婚成立となりました。
解決のポイント | 婚姻中、夫婦の財産の管理はすべて夫が行っており、妻名義の財産は殆どありませんでしたが、妻が長年にわたって詳細な家計簿をつけていたことや、財産の把握に弁護士とともに全力を尽くした結果、徐々に夫の隠し財産を突き止めることができました。 |
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経済的メリット(獲得金額) | 1100万円、年金分割 |