離婚問題を弁護士に相談するメリット
目次
1 離婚に関する法律知識・解決方法等のアドバイス
最近では、インターネットで様々な離婚に関する情報を取得することが可能です。
ただ、一口に離婚といっても、それぞれが抱える問題や悩みは千差万別で、インターネットや書籍等から得られた知識だけでは、何をどう考えたら良いのか分からない、といったご相談は案外とても多いです。
離婚を考える際には、以下のような様々な法律上の問題点を検討しなければなりません。
- 離婚が認められるか否か
- 子どもの親権をどちらが持つか
- 養育費の金額はいくらにするか
- 子どもとの面会交流はどうするか
- 財産分与はどうするのか
- 慰謝料は発生するか
- 年金分割はどうなるのか
- 離婚が成立するまでの生活費(婚姻費用)はどうするか等々
もちろん、当事者間や身内の話し合いで進めていくことができれば一番良いのですが、離婚問題で精神的なストレスを抱えている時や、仕事、子育てなどで自由になる時間が限られている時には、自分一人で複雑な離婚の法律問題を検討し解決するのは、とても大変で困難なことです。
離婚の問題は、単に断片的に知識をつなぎ合わせて解決できるものではなく、あらゆる方向・視点から体系的に捉え理解することが不可欠です。
離婚問題に精通している弁護士は、豊富な実績と経験、ノウハウ等を有し、最新の法律知識や家庭裁判所の動向等についても把握していますので、離婚に関する法律知識の助言のみならず、それぞれの事案や状況に応じた将来の見通しや最善の解決方法等についても積極的にアドバイスを行います。
そのため、弁護士と共に、事案や状況に応じた適切な戦略を練ることができ、有利な条件で離婚を進めることが可能となります。
離婚する際に取り決めた条件は、後で変更することが大変困難です。後々後悔しないためにも、離婚問題に詳しい弁護士に、早めに相談・依頼されることをおすすめします。
2 相手との交渉を任せられる
離婚を考え始めてから、離婚が成立するまでには、様々な資料を収集・整理して、相手と交渉・話し合いを行うことが必要となります。また、調停や裁判など、裁判所での手続きを要するケースも多いです。
このようなとき、弁護士であれば、離婚に関するあらゆる問題・段階に対応することが可能です。
いざ離婚の相談をしようと思っても、いきなり弁護士に相談するのは、大げさな感じがして気が引ける、と思われる方もいらっしゃるかもしれません。 行政書士、司法書士、税理士といった他士業や、離婚カウンセラー、行政機関などに相談される方もいらっしゃるでしょう。
しかし、離婚問題でお悩みの方は、一度は、離婚問題に詳しい弁護士へ相談されることを強くおすすめします。
離婚問題に強い弁護士であれば、離婚に関する様々な問題について適切なアドバイスを行うことはもちろん、当事者に代わって相手と直接交渉したり、調停や裁判になった時でも代理人となることができます。弁護士以外は、こうした交渉や、調停や裁判での代理行為などは、法律上認められていないため、離婚問題は、弁護士に相談することをおすすめします。
3 時間・労力の大幅な節約、精神的ストレスの軽減
できる限り自分が望む離婚を実現しようとすると、離婚に関する法律知識や実務運用等について、多くの情報を収集整理し、様々な必要資料をそろえて、十分に検討した上で、相手との交渉を行わなければなりません。場合によっては、調停委員や裁判官とのやり取りも上手くこなす必要があります。
このような情報や資料の収集・整理及び十分な検討を行うには、膨大な時間と労力を要します。
こうした場合、離婚問題を弁護士に依頼することで、離婚に関する情報や資料の収集・整理、それらの検討等に割く時間や労力を大幅に節約できます。
また、これから離婚しようとする相手との交渉・話し合いは、精神的にも大きなストレスとなります。特に、離婚話の際に、相手が高圧的な態度や言動を行ったり、興奮状態やヒステリック状態になったりなど、まともな話し合いができないケースでは、離婚話をきっかけに、ご自身やお子様、ご両親など身近な家族に、精神的な不調をきたしてしまう場合も決して少なくありません。
相手と離婚話や交渉をすること自体に、多大なストレスを感じてしまうと、離婚問題の検討を先送りにしたり、話し合いを一刻も早く終わらせたいあまり、相手に強く押し切られ、圧倒的に不利な条件で離婚してしまうといった事態になりかねません。
弁護士に依頼すれば、相手との交渉や、調停や裁判への対応も、すべて弁護士が行うため、相手との交渉等によって受ける精神的なストレスや負担は、大きく軽減されます。その分、離婚後の生活準備に時間や労力を使えるようになり、ご自身やお子様、ご家族皆様の精神的安定にもつながります。
常に自分の味方となってサポートしてくれる弁護士の存在は、大変心強いものであり、きっと大きな安心感を得ることができるでしょう。そうした安心感を持つことで、離婚のどの段階においても、常に穏やかな気持ちで、冷静に落ち着いて物事を判断できるようになり、離婚そのものを、自分らしい新たな人生の再スタートとして、前向きにとらえることができるようになるはずです。
4 取り返しのつかない失敗を避けることができる
離婚・男女問題のトラブルは、人生において何度も経験するようなことではなく、殆どの人にとって初めての経験です。そして、協議離婚の場合はもちろん、離婚調停では、一度離婚条件に同意して離婚が成立すれば、裁判の判決と同じ効力が生じますので、後日変更することは不可能となります。
しかし、離婚するにあたって検討し、取り決めしなければならない事項は山のようにあります。離婚するかどうかをはじめ、親権や養育費、面会交流といった子どもの問題に加え、財産分与や慰謝料、年金分割、婚姻費用といったお金の問題まで、非常に多くの事柄を一つ一つ慎重に検討しなければなりません。
こうした人生の一大事ともいえる離婚問題を、たった一人で対応し最善の解決へと導くことは極めて困難であると言えるでしょう。それどころか、法的知識が乏しかったり、的確な状況把握ができないことで、取り返しのつかない失敗をするおそれすらあります。また、感情のもつれや精神的ストレスなどから、冷静な判断ができなくなり、結果的に不利な条件で離婚してしまうケースもあります。
離婚問題は、まさに人生の一大事といっても過言ではありません。だからこそ、落ち着いてどのような解決がベストなのかをじっくりと考える必要があります。
離婚問題において、法律的な意味であなたの味方となるのは、依頼した弁護士だけです。
離婚問題を弁護士に相談・依頼することは、取り返しのつかない失敗を避け、離婚で後悔しないためにも大きなメリットがあるといえるでしょう。
<弁護士に相談・依頼することをおすすめする方>
基本的に、当事者間でおおかたの合意が成立しているなど、争いになるポイントが全くないケース以外は、少なくとも一度は弁護士に相談した方が良いでしょう。
最近では、インターネットを利用すれば、離婚に関する情報が簡単に得られます。
しかし、インターネットや書籍等から得られる情報の正確性は不明ですし、自身のケースに当てはまるかどうかも分かりません。こうした不明確で一般的な情報をもとに、離婚という人生の重要難題を乗り越えるのは、あまりにリスクが高いといえるでしょう。
弁護士に相談したからと言って、必ずしも依頼しなければならないわけでは全くありません。
当事務所では、法律相談に来られた方に対して、無理矢理、ご依頼を勧めることは決していたしません。弁護士に依頼することのメリット・デメリットをきちんとお伝えした上で、ご相談に来られた方に最も適した解決方法をご提案いたします。
具体的におすすめする方
① 話す能力等に不安がある場合
・自分の考えや思いを、上手く言葉で相手に伝えるのが苦手な方
・相手に強く主張されると、自分の言いたいことが言えず、押し切られてしまいがちな方
・相手と直接話せない、話したくない方
・相手と対等な立場で話し合うことが困難な方
・話し合いの際、つい感情的になり、喧嘩口調になってしまう方
・相手に対して恐怖心がある方
・他人との交渉が苦手な方
② 相手と法律知識や交渉能力に差がある・相手との話合いが困難な場合
・相手が弁護士に依頼している方
・相手が口達者で、自分だけでは言い負かされてしまう不安がある方
・相手が離婚に関する知識や情報を有していて、不安な方
・相手が絶対に譲らない性格の方
・相手のDV・モラハラ行為が疑われる方
③ 時間と労力を節約し、精神的に安定した生活を送りたい場合
・早期に離婚したい方
・子どもとの時間をできるだけ確保したい方
・仕事が忙しく、自分で準備する時間のない方
・離婚問題で自分自身が精神的に疲弊していると感じる方
・お子様の情緒が不安定になっていると感じる方
・相手の言うこと(離婚条件)がコロコロ変わって話が進まないと感じている方
・再婚を希望する方
・一日も早く、自分らしい新たな人生のスタートを踏み出したいと考える方
・ひとり親家庭に対する行政の様々な支援・サービスを、できるだけ早期に受けたい方
<離婚弁護士の選び方>
多くの人にとって、離婚は、その後の人生をも左右しかねない最重要問題です。
まさに、人生の一大事と言っても過言ではありません。
離婚後に「失敗した」と後悔しないためにも、納得のいく弁護士選びが大切です。
① 離婚の解決実績が多いかどうか
弁護士が取り扱う法律分野は、離婚のみならず、交通事故、不動産、労働問題、企業法務(会社関係)、相続、刑事事件、債務整理…など、多岐にわたります。
このように弁護士の取扱い分野は非常に幅広いため、弁護士にも得意分野・不得意分野があります。
この点は、身体の不調がある場合を想像していただけたら分かりやすいと思います。たとえば、咳や頭痛など風邪の症状がある場合、通常は、内科や耳鼻咽頭科などを受診する方が多いと思います。
法律問題も、基本的にはそれと同じです。
ご自身にとって大切な離婚問題を弁護士に相談・依頼するのであれば、離婚問題について多くの解決実績と豊富な経験を有する、離婚に強い弁護士を選ぶべきです。
弁護士の力量は、解決実績に現れるため、離婚に強い弁護士は、多くの解決実績を有します。
離婚は、簡単そうに見えて、実は、様々な専門的法律知識やノウハウ等が必要な分野です。また、進め方等によっては、問題が複雑化することも少なくありません。
離婚問題の解決実績が多い弁護士ほど、あらゆるケースに対応できるノウハウや知識を持っているため、適切な判断で離婚を進められます。
ただ一点、解決実績が、法律事務所全体のものか、当該弁護士個人のものか、という点には注意が必要です。弁護士が複数人在籍している法律事務所においては、事務所全体の実績は多いが、当該弁護士個人としての実績はそれほど多くないといったケースもあります。法律相談の際には、この点を尋ねてみてもよいでしょう。
玉藻総合法律事務所では、これまで多くの離婚問題を解決に導いてきた圧倒的な実績があり、日々さらなる離婚問題の研究に励んでいます。離婚問題でお悩みの方は、どうぞお気軽にご相談ください。
② 親身に話を聞いてくれるかどうか
離婚問題は必ずしも法律だけの問題ではありません。離婚を決意するに至っては、様々な葛藤や苦しみ、悲しみ等があったはずです。弁護士によっては、法律的な話や難しい話をするだけ、あるいは結果や見通しをバッサリ伝えるだけで、相談者・依頼者ご本人のお気持ちに耳を傾けようとしない人もいるかもしれません。
真の離婚問題の解決は、単に法律的な問題を解決するだけでなく、離婚という人生の大きな山を乗り越えた後に、依頼者の方が、新たな気持ちで自分らしい人生を再スタートすることにあると考えます。
そのためには、依頼者の方の言葉やお気持ちに丁寧に耳を傾け、一緒に最善の解決策を探っていくという姿勢こそが何より大切です。
③ メリットだけでなくデメリットも説明してくれるかどうか
何をもって良い弁護士と考えるかは、人によって異なるかもしれません。自分の主張や意見を代弁してくれる弁護士が良いという人もいれば、厳しくても率直に意見や見通しを伝えてくれる弁護士が良いという人もいるでしょう。
ただ、共通して言えることは、メリットだけでなく、デメリットやリスク等も十分に説明してくれる弁護士を選ぶべきだという点です。
離婚に強い弁護士は、離婚交渉から離婚裁判まで、あらゆる段階・状況の離婚問題を取り扱ってきているため、状況ごとに、有利か不利か、メリットとデメリットは何か等を、早期に判断し見通しを立てることが可能です。
④ 自分と相性が合うかどうか
最後は、弁護士とのフィーリング、相性が合うかどうかです。
依頼者と弁護士は二人三脚となって、ともに問題を解決していくパートナーです。真の問題解決のためには、依頼者と弁護士が、協議・話し合いを重ね、多くの情報を共有し、しっかりとした協力体制を作ることが必要不可欠です。
相性が合わない弁護士だと、コミュニケーションを避けがちになり、情報共有が上手くいかないばかりか、進行状況や結果についても、十分に納得できないおそれがあります。
離婚は人生の一大事です。離婚をするにしても離婚しないにしても、自分らしい人生を新たな気持ちで再スタートするためにも、できる限りご自身と相性の合う弁護士を探されることをおすすめいたします。
離婚問題でお悩みの方は、当事務所まで、どうぞお気軽にご相談ください。